口腔外科

口腔外科とは

「口腔外科ってなにをするところ?」と疑問に思ったことはありませんか。歯科口腔外科とは高度な技術を求められる抜歯の手術のほかに、あごの骨や口腔粘膜の外傷、腫瘍、炎症、顎関節症といった幅広い疾患の治療を行う診療科です。

ひとことで「口腔」と呼んでいますが、実は口腔には舌、口底、口蓋、頬の粘膜といった軟組織から上あご骨、下あご骨、歯のほか、あご関節や唾液腺、リンパ節などの器官が含まれています。口腔外科はこれらの器官に起こる疾患の治療をします。

口腔外科で診療可能な症状とは

口腔外科で診療可能な症状とは

お口のなかにできた腫瘍などの治療は大学病院などの大きな病院で行います。一般的な歯科医院の口腔外科では、埋伏歯(親知らず)の抜歯、顎関節症、口内炎、入れ歯を入れる前の補綴(ほてつ)前処置などが挙げられます。お口のなかに痛みや腫れなどの異常がある方はお気軽にご相談ください。

なお、一般歯科では対応できない症状でも、口腔外科であれば治療を受けられる場合もあります。当院ではより安全な治療を行うために、あらかじめ患者さんの体調や既往歴をお伺いし、モニターを装着して血圧や心拍数など全身の状態を把握しながら治療を受けていただきます。
院長は口腔外科診療に従事した経験を有しておりますので、血圧の高い方や糖尿病の治療中という方もお気軽にご相談ください。

口腔外科治療内容

当院では親知らずの抜歯や入れ歯を入れる前の骨隆起(こつりゅうき)の削合、粘膜疾患の診察を行っております。専門的な治療が必要な症状については、患者さんの症状にあった病院を紹介しております。気になる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。

親知らず抜歯

「親知らず」とは奥歯の一番奥に生えてくる永久歯のことです。「智歯(ちし)」「第3大臼歯(だいきゅうし)」と呼ぶこともあります。

親知らずは10代の後半から20代前半にかけて生えてくることが多いです。上下左右の親知らずが4本すべて生えてくる方もいれば、揃っていない方、あるいは最初から親知らずが生えてこない方もいます。

親知らずは必ず抜くべき?

親知らずは必ず抜くべき?

「親知らずは抜くべきですか」という質問をいただくことがありますが、抜いた方がいいかどうかは症状によって異なります。なにもトラブルがなく、まっすぐに生えている場合、無理に抜く必要はないでしょう。

抜歯の対象となるのは、親知らずがきちんと生えるスペースが不足しているせいで、傾いて生えてきたり、歯が半分埋もれていたりするケースです。この場合、炎症を起こしやすいことや、隣接する歯が虫歯や歯周炎になりやすくなることから、あらかじめ抜いたほうがいいでしょう。なお、すでに痛みや腫れがある場合は早期の処置が必要です。できるだけ早くご相談ください。
当院では歯科用CTで撮影をした上で親知らずの抜歯を行います。下顎の骨の中には神経や血管があり、親知らずの位置によっては抜歯の際に神経や血管を損傷することがあります。CTの撮影により、これらのリスクを回避することに繋がります。

骨隆起の削合

歯ぐきの周りやあごの骨がポコッとコブのように出っ張ったものを「骨隆起(こうりゅうき)」と呼んでいます。骨が部分的に多く作られているものなので、病気というわけではありません。

歯ぎしりをする方や歯をくいしばる力が強い方に多い症状なのですが、遺伝の影響もあると言われ、はっきりとした原因はわかっていないのが現状です。

日常生活に支障がなければ治療の必要はありませんが、入れ歯の使用時や、入れ歯そのものの装着が難しくなったりすることがあります。こうしたケースでは骨隆起の削合をご提案します。保険適用となる治療ですが、処置から治癒まで時間のかかる治療でもあるため、慎重に検討する必要があります。

入れ歯を装着する際に骨隆起に当たって痛みを感じる、骨隆起かどうか気になる……という方は当院までご相談ください。

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