歯を失った方

歯を失った時の選択肢

歯を失った場合の治療にはいくつかの選択肢があります。
当院では、患者さんの状況とご希望を考慮し、また、丁寧なカウンセリングと説明を何よりも大切にし、より適した治療を選択肢としてご提案させていただきます。

インプラント治療とは

インプラント

インプラント治療は歯を失った部分に人工歯を埋め込む外科的手術のことです。患者さん自身の歯と変わらないように食べ物を美味しく楽しく噛むことができます。

インプラント治療の流れ

インプラント治療は事前に詳細な検査や診断を行い、精密な治療を行うことが大切です。当院のインプラント治療の流れをご紹介します。

1カウンセリングと事前診査

歯と歯ぐきの状態を詳しく拝見した上で、患者さんのお悩みや気になる点などをお伺いします。安心して治療を受けていただくためにも、不安な点があればささいなことでもおたずねください。

事前診査ではまず、レントゲンやCTの画像を見ながら歯や歯ぐき、あごの骨の状態などについてご説明します。さらにCTで撮影した画像を元に3Dでインプラント埋入のシミュレーションを実施。その上でご希望の方には、サージカルガイドを作製します。このガイドサージェリーは安全かつ精密にインプラントを埋入するために役立ちます。

なお、むし歯や歯周病がある場合、インプラント治療の前に治療を行うことをおすすめしております。

※サージカルガイド=シミュレーションした埋入位置を再現するための装置です

カウンセリング・事前診査
2インプラント埋入(1回目手術)

医療用のチタンでできたインプラントをあごの骨に埋入します。手術時間は1時間半~2時間程度。あごの骨の状態によっては骨造成や骨の移植が必要になる場合があります。また、骨造成や骨の移植は埋入と同時に行う場合と、事前に行う場合があります。

インプラント埋入(1回目手術)
3インプラント手術(2回目手術)

インプラントがあごの骨と十分に結合したことを確認したら、2回目の手術です。歯ぐきを切開してインプラントの一部を露出させ、アバットメントと呼ばれる土台部分を装着します。その上に仮歯を装着し、かぶせ物(人工歯部分)の型取りを行います。(同日に型取りまで行う場合と、後日型取りを行う場合があります

かぶせ物の材質はセラミックやジルコニアなどがあり、仕上がりのご希望に合わせて選択可能です。

インプラント手術(2回目手術)
4かぶせ物の装着

型取りから2週間〜1ヶ月程度でかぶせ物が完成します。再度ご来院いただきアバットメントの上にかぶせ物を装着してかみ合わせを確認します。メンテナンスについての説明をして治療は終了です。なお、治療後はインプラント周囲組織やかみ合わせなどを確認するために、定期的な通院をお願いしています。

セラミック

当院のインプラント治療の特徴

精密な診断と安全性の高い治療

当院では、事前に精密な診断を行い、歯ぐきやあごの骨の状態、血管や神経の位置をCTで詳しく解析します。その後、患者さんとご相談の上、ガイドサージェリーを作製します。このガイドサージェリーを使用することで、インプラントを正しい位置・角度に埋入することが可能です。

丁寧なアフターフォロー

丁寧なアフターフォロー

インプラント治療は埋入が終わったらすべて完了というわけではありません。インプラントがむし歯になる事はありませんが、インプラントの周りが炎症を起こすインプラント周囲炎という症状が起こることがあります。こうしたトラブルを防ぐためにもメンテナンス治療のための定期的な通院をお願いしております。
インプラントの詳しいお手入れの方法については歯科医師または歯科衛生士から分かりやすくご説明いたしますので、分からないことがあればお気軽におたずねください。

料金

※自由診療の料金となります。

診療内容 費用
インプラント 診断料(CT、模型分析) 33,000円(税込)
インプラント費用 385,000円~440,000円(税込)
骨造成手術 55,000円(状況によって変動あり)
サージカルガイド 55,000円(状況によって変動あり)

ブリッジとは

ブリッジは失った歯の両隣の歯を支えとし、代わりとなる被せ物を装着する治療法です。失った歯を補うことができるブリッジですが、装着時にしっかりと両隣の歯に固定するため取り外しができず、かみしめた際に支えとなる歯に大きな負荷がかかるということや、健康な歯の切削が必要な場合もあることがデメリットとして上げられます。

入れ歯について

歯を失った部分を補う入れ歯には保険診療の入れ歯と自由診療の入れ歯があります。それぞれにメリットデメリットがありますので、患者さんのご要望をお聞きし、より最適な入れ歯を製作・提供いたします。

取り扱いのある入れ歯の種類

保険診療の入れ歯

保険診療の入れ歯

保険診療と自由診療の入れ歯の最大の違いは、使用する素材の種類と選択肢の多さにあります。保険診療の入れ歯で使用できる素材は、歯科用プラスチック(レジン)と金属(留め金部分に使用する場合)のみとなっています。

土台部分はピンク色のプラスチックでできています。保険診療の入れ歯というとよく噛めないというイメージをお持ちの方がいらっしゃいますが、保険でもある程度かみ心地の良い精密な入れ歯を作ることは可能です。

初めて入れ歯を作るという方は、まずは保険診療の入れ歯で作成してみて、どうしても合わない場合は自費の入れ歯作成を検討することもできます。やはり自費の入れ歯の方が審美性やかみ心地などが長けていますが、保険診療の入れ歯は作製後の調整がしやすく、費用が安いというメリットもありますので、まずはお試しください。

メリット

  • 費用が安い
  • 歯ぐきに合わせて調整しやすい
  • 壊れたときに修理しやすい
  • 短期間で作製できる

デメリット

  • 厚みがあるため口のなかで違和感を覚えることがある
  • 審美面で劣る(金具が見えるなど)
  • 大きめに作られているため装着しているとしゃべりにくいことがある
  • 食べ物の温度、食感が分かりにくいことがある

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャー

「クラスプ」という入れ歯を残存歯に固定するための金属がない入れ歯がノンクラスプデンチャーです。固定するための土台部分が、歯ぐきと似たピンク色をしたシリコンまたは樹脂でできています。金属部分がないので、外側から見えても入れ歯であることが分かりにくいという点が最大のメリットでしょう。若い方が入れ歯をしなければならないというときにも適しています。

土台となるシリコンや樹脂は歯ぐきと密着しやすく柔軟性があります。そのため装着したときによくフィットして異物感が少ないです。また、フィット感がいい分、よく噛めて、外れにくいというメリットもあります。自費診療の入れ歯のなかでは比較的、費用を抑えて作ることができますので、目立たない入れ歯をご希望の方はご相談ください。

メリット

  • 審美性が高い
  • 入れ歯を使用していることが分かりにくい
  • 装着したときに違和感が少ない
  • 歯ぐきにフィットして外れにくい
  • 自費の入れ歯のなかでは比較的安価

デメリット

  • かみ合わせによっては壊れやすい
  • 土台が柔らかいので入れ歯が動いてしまうことがある
  • 作製後の調整や修理が難しい

料金

診療内容 費用
ノンスクラプデンチャー 88,000円~165,000円(税込)

歯の移植とは

歯の移植とは

重度のむし歯や歯周病、外傷による破折などによって歯を失ったとき、かみ合わせとして使用していないご自身の歯を移植する治療を「自家歯牙移植(じかしがいしょく)」と呼んでいます。

歯を失った場合は入れ歯やインプラント、ブリッジなどでかむ機能を補いますが、自家歯牙移植はそれに代わる治療方法と言えます。移植に使用する歯(ドナー歯)は、親知らずが使われることが多いです。もちろん、むし歯や歯周病にかかっていない健康な歯であることが条件となります。

さらに移植できるのは、ドナー歯に歯根膜という組織が残っていること、歯のサイズがあっていることなどが求められます。

保険診療で歯の移植を行う条件

「移植というと費用が高額なのでは?」と考える方が多いと思いますが、以下2つの条件を満たせば、保険診療で治療できます。

  • ドナー歯が親知らずであること
  • 治療開始時にドナー歯と移植を行う部分の歯が存在していること

つまり、すでに歯が抜けてしまって、存在していないという場合は残念ながら保険適応外となります。ご自身が自家歯牙移植の対象となるか知りたいという方は、当院までお気軽にご相談ください。

診療内容 費用
インプラント 診断料(CT、模型分析) 33,000円(税込)
一次手術 220,000円(税込)
二次手術 110,000円(税込)
上部構造
メタル 55,000円(税込)
メタルボンド 110,000円(税込)
ジルコニア 110,000円(税込)
骨造成手術 55,000円(状況によって変動あり)
サージカルガイド 55,000円(状況によって変動あり)

お問い合わせCONTACT

診療時間
9:00~13:00 / 14:30~18:30
休診 水・土の午後/日・祝
最終受付[午前]12:30 / [午後]18:00